外貨定期預金 仕組み

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外貨預金とは

外貨預金とは、日本の円で預金するのではなく円を外貨であるドルやユーロに交換して預金することです。

 

円の定期に比べて金利が高いのが特徴です。

 

ただし、外貨預金はリスクがあるので金利に目を奪われていると「こんなはずではなかった」ということになります。

 

大手銀行であってもリスクはあるので大手銀行で勧められたからといって安易に申し込んではいけません。

 

最近では、豪州ドルやニュージーランドドルが金利が高く人気です。

 

銀行によっては、南アフリカランド・トルコ・ブラジルなどのマイナーな通貨も扱っているところがあります。

 

外貨預金の種類は、「外貨普通預金」と「外貨定期預金」に分けられます。

 

銀行によってはこれ以外の商品もありますが、この2つを覚えておけば応用は聞きます。

 

外貨預金が可能な通貨

すべての国の通貨で預金ができるわけではありません。
銀行や商品によって扱うことができる通貨は違います。

 

同じ銀行でも店舗によって扱う通貨が違うこともあります。
(地方の店舗だとメジャー通貨しか扱ってない)

 

多くの銀行が扱っているメジャー通貨は以下の通貨です。

  • ドル
  • ユーロ
  • ポンド
  • スイスフラン
  • 豪州ドル
  • ニュージーランドドル

 

特定の銀行しか扱っていないマイナーな通貨は以下の通りです。

  • 南アフリカランド
  • トルコリラ
  • カナダドル
  • 香港ドル
  • 中国元
  • ブラジルレアル

 

すべての通貨を書いているわけではないので他に預金したい通貨があればご自身で調べて下さい。

 

外貨に交換する手数料

円を外貨に交換する、外貨を円に交換することは無料ではありません。
手数料が必要になります。

 

円を外貨に交換する際のレートをTTS、外貨を円に交換する際のレートをTTBといいます。
TTB・TTSは、通貨・銀行・時期によって異なりますのでどれぐらいのレートなのかは銀行のホームページを見るといいでしょう。

 

高い金利の銀行を探すのではなくTTB・TTSが安い銀行を探すことも外貨預金で儲けるこつです。

 

外貨預金

外貨で預金するという以外は日本の円とほぼ同じと考えてもいいです。
預金の期間には特に縛りはなくいつでも預金できていつでも出すことができます。

 

外貨定期預金

これも日本の円定期とほぼ同じものです。
預入期間に縛りがあり中途解約できないことが多いので認識しておかないといけません。

 

金利は中途解約できない分、外貨預金よりは高く設定されています。

 

預入期間

日本の円定期のように1年以上のものは見かけません。
最大で1年の期間となっています。

 

1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年ぐらいのものが多くなってます。
銀行や商品によっても異なります。

 

預入単位

これも銀行や通貨によって異なります。
1通貨単位から行うことができる場合もあれば、ある程度まとまった通貨単位でないとできないとこともあります。

 

まとまった通貨単位が必要というのは預金するお金が多く必要ということになります。

 

満期時の扱い

外貨預金を考える場合、結構重要です。
円定期と同じようにいくつかの指定ができるのですが、円定期とことなるのは「外貨→円」があるということです。

 

満期時の扱いについてはこちらのページに詳しく書いています。

 

 

外貨定期預金の仕組み

 

外貨定期預金の仕組みは難しいと思うかもしれませんが、取引をするのであれば理解しておくべきです。

 

外貨定期預金の仕組みについて簡単に説明します。

 

円を外貨に交換

まず、外貨預金をするために円を外貨に交換します。
この際に外貨を購入するための手数料が発生します。

 

例えば、100万円で豪州ドルの定期預金をするとします。
この時に、元資金の100万円で豪州ドルを買います。

 

交換手数料を考えなければ、豪州1ドルが100円であれば1万ドル購入できることになります。

 

ただし、豪州ドル交換時に手数料が掛かりますので手数料分が引かれることになります。

 

交換手数料を1ドル当たり1円とすると1ドルを購入するのに必要な日本円は101円となります。
この101円がTTBということです。

 

円が100万円持っていれば豪州ドルは約9901ドルに交換できることになります。

 

元本保証を謳っている商品に預金した場合はは9901ドルが保証されることになります。
日本円の100万と間違えないようにして下さい。

 

豪州ドルの金利が年5%とすると1年後には
9,901ドル×1.05=10,396ドルになります。

 

外貨を円にに交換

外貨定期預金の満期時の扱いを「日本円にする」という扱いにしていたとします。

 

10,396ドルを日本円にしたらいくらになるかということになります。

 

豪州ドルだけを見ていればたしかに増えていますが、円に戻すにも交換手数料が必要になったり、為替レートの影響があったりするので必ず儲かるとは言えません。

 

為替レートが同じである場合

定期預金時は豪州ドル1ドルが100円でしたが、満期時も100円であった場合にどうなるかを考えてみます。

 

豪州ドルを円に交換するのに手数料が必要となります。
手数料を1円と考えるとTTBは99円になります。

 

豪州ドルを日本円に交換すると
10,396ドル×99=1,029,204円となります。

 

金利は5%ですが、手数料を引くと29,204円の儲けとなります。

 

5%の金利で申し込んだ豪州ドルの定期預金ですが、手数料で2%引かれて実際は3%の利益となりました。

 

為替レートが上がった場合

1年後に為替が同じであるということはまずありえませんので上がった場合、下がった場合について考えていきます。

 

豪州ドルが1年後に10,396ドルになるところまでは同じです。

 

豪州ドルが1年後に103円まで上昇したとします。
手数料が1円ならTTSは102円となります。

 

日本円に交換すると
10,396ドル×102=1,060,392円となります。

 

なんと5%の定期預金で6万儲かったことになります。

 

為替レートが下がった場合

次に下がった場合について書いてみます。
預金する側は上がることしか考えませんが、大きく下がることもありえるのです。

 

豪州ドルが1年後に90円まで下がったとします。
手数料が1円ならTTSは89円となります。

 

日本円に交換すると
10,396ドル×89=925,244円となります。

 

5%の定期預金でなんと7万5千円も損をしたことになります。

 

1年後に為替レートがどうなるかなど誰にもわかりません。
上がることもあれば下がることもあるということです。

 

ただし、通貨によって値動きが激しいものとそうでないものがあるのでリスクを抑えたければ値動きの少ない通貨を選ぶといいでしょう。

 

※今回の想定では税金は想定していません。
実際は、利益の中から税金を支払う必要があります。

 

>>外貨定期預金よりおすすめの外貨の運用はこちら<<

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